交通課題対策事業

現在実施されている交通課題対策事業です。

県道17号 江南関線

概要

県道17号 江南関線は主要地方道であり、関方面と愛知県名古屋市方面をつなぐ主要な道路です。岐阜県内では「関江南線」とも呼称されています。

現状

愛岐大橋

朝夕の通勤時間帯に、愛岐大橋で慢性的な渋滞が発生しています。

主な原因として、この道路が愛知県から市中心部を南北に貫いて関方面へ至る唯一の道路であり、関や愛知県方面への交通が集中している点が挙げられます。

また、架橋から50年が経過し、老朽化が進行していることもあり、交通の分散化が課題となっています。

対策

平成25年、下流約3kmに各務原大橋が架橋され、渋滞が緩和されたとの声も聞かれますが、さらに渋滞を緩和することや、災害時の緊急活動を円滑にするため、上流約1.7kmに、扶桑町から鵜沼大伊木町へ至る新愛岐大橋(仮称)の整備が事業化され、具体的な完成予定は未定なものの、おおむね令和9年度の完成に向けて橋脚の建設工事が進められています。

将来的に、県道205号線(おがせ街道)のバイパス道路が延長されれば、この橋に接続する形となり、愛知県と市内蘇原地区、岐阜市方面をつなぐ新しいルートが完成します。

県道27号 春日井各務原線

概要

県道27号 春日井各務原線は、主要地方道であり、鵜沼地区と愛知県をつなぐ主要な道路です。

これまでに実施された交通課題対策事業として、鉄道(名鉄犬山線)と併用橋であった犬山橋で、交通量の増加に伴って電車との接触が多発したことなどにより鉄道と道路の供用状態を解消すべく、隣接して下流に道路橋を設置したことなどがあります。

現状

第3犬山街道・鵜沼宿9号 踏切

「第3犬山街道」(JR)「鵜沼宿9号」(名鉄)踏切は、鉄道2路線が並行する部分を横断する踏切であるため、頻繁に踏切が閉って交通が遮断され、交通量の多さと相俟って、慢性的な渋滞が発生しています。

踏切自動車交通遮断量(自動車交通量×踏切遮断時間)は65,104台/時であり、自動車ボトルネック踏切であること、将来国道21号坂祝バイパスが4車線化されるとさらに交通量が増加すると予想されることから、早急な対策が必要とされています。

対策

この踏切除去に向け、犬山東町線バイパスとして、犬山橋から国道21号坂祝バイパスへ直結する形での新設道路建設事業が実施されています。総延長1,360mのうち、市の事業で犬山橋から新鵜沼駅までの約240mが完工しています。残りの国道21号坂祝バイパスまでの区間は、県事業で実施される予定です。

新設道路は片側2車線、鉄道交差部は立体交差とする計画になっており、これにより踏切による渋滞が解消され、愛知県から鵜沼を経由して美濃加茂方面へ単一の道路で抜けられるようになり、大幅な渋滞緩和が期待できます。